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TOEFL®テスト特性に言及している、京都大学 国際高等教育院 金丸准教授による

レポート:『生徒に最適な英語試験について考える』より抜粋

【統合型テスト】

TOEFL Primary®、TOEFL Junior®のSW試験は、ただ話したり、書いたりするのではなく、読んで、聞いたものを整理して、「話す」、「書く」という形を取っています。これは統合型テストと呼ばれています。一方で、「読む」、「聞く」というインプットの部分をできるだけ切り離して、アウトプットの部分だけを測定するのが、独立したテストになります。

たとえば、TOEFL iBT®のスピーキングで、「あなたの印象に残っている場所はどこですか」という設問に答える問題です。このような問題であれば、インプットの能力に左右されず、話すことに集中できます。評価する方も、インプットの能力ではなく、「文章を組み立てる力」や「英語の流暢さ」、「正確さ」だけを測ることができます。 

 

しかし、それまでの言葉を使う上では、話すことにしても書くことに単独でしても、知識やその場で得た情報と切り離して行われることはあまりありません。

 

統合型テストは、「インプットの理解」から始め、それを整理する能力も含め、どのようにアウトプットするのかまでを測定します。言い換えると、より現実に即したやり取りやコミュニケーションの能力をそのまま測ろうとしているのが統合型テストだということになります。

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